雨。③ ジャニーズWEST
この記事は、小瀧望くん、重岡大毅くん、桐山照史くんの記事です。
おはようございます
こんにちは
こんばんは
雨の日のシリーズもようやくラストです。
濵田崇裕くん、藤井流星くんは下のリンクから
読んでみてください。
のこり3人!
どうぞ〜!
今日は昼休みに会えるかもっていわれてたから、いつものカフェで待ってて!というメールに了解してやってきた。
見事なまでに降り続く雨は、土砂降りでも小雨でもなくずーっとしとしと降る日々が続いている。傘さえあればなんとかなるけど気分はなかなかあがらない。
営業先へ回るスケジュールも空きができてしまって、今日のランチは本当にゆっくりできそうだから、あとは彼次第だ。
大学生の望は今日レポートをだしたらゼミの時間まで空いてるとかなんとか言ってたんだけど、肝心のレポートはちゃんと提出できたのかな…..。ぼーっと考えながら窓の外を見つめていると、望が走ってくるのが見えた。えっなんで傘さしてないの
カランカランという音を立てたドアから「やっば、さすがに濡れた!」と歩いてくる望は頭と肩が濡れている。「なに傘どうしたの??」とハンドタオルで肩を拭いてあげると、「教室に忘れてきてんけど、気づいた時にはそこで試験始まってもうて、入室禁止やし、遅れたくないしで結局バス停から1分もないから走った」素直に行動しすぎるのは心配を招くので勘弁してほしいんだけど。その気持ちはやっぱり嬉しい。
「濡れわんこみたい…」ぼそっと口に出た言葉通り、座ったまま、髪の毛にタオルをのせてこちらを見上げる姿は可愛らしい。
「わん」
ぺちっとおでこを叩いて、ランチ何にする?と聞くと「んー、ハンバーグかなー」と答えるので自分のパスタと一緒に注文する。「レポート提出できたの?」不安だった質問に「いけたいけた」と軽やかに答えてくれるあたり本当に大丈夫だったようだ。
わりとゆっくり過ごせそうだと伝えれば、まじで?と嬉しそうなのを見て、思わず笑顔になる。どうせ雨だし、こんなふうにまったり話しながらランチをとるのも悪くない。バジルパスタが気になると言うので食べてみていいよ、と言えば
「あーんして」って言われるから、若いなぁ…と思いつつもさっさと口につっこむ、こういう時は恥ずかしがる方が恥ずかしい…うん。「んま!ハンバーグいる?」…お返しくれるんだ…と思いつつ「あーん」で食べてみると、とろけるチーズが美味しくて、今度はこれにしようかな。というと満足げに笑う。
食後のお茶でたわいもない話を続ける。割と穴場の店だから、彼の同級生に見つかることもない。出会ったのは大学時代のバイト先だったけど、就職してからは3つも下で学生の望に引け目を感じることも多い。
「あ、なあ、ちょっとだけ目閉じて!」
なにするの?という質問に、いいからいいから!という笑顔は、まぁいいか。と思って目を閉じる。
「ちょーっとだけ顔上げて!」
の声にそっと上をむくと、唇にそっとなぞられる感覚。「目あけて!」という声に目を開けると、望が手鏡を開いていた。鏡にうつる唇には自分がいつも使うより少し明るめの色が綺麗にのっていて。
「雨降ったら外に出るの憂鬱って言うてたし、湿気多いと化粧も崩れやすくて嫌って言うてたから、なんか可愛いコスメとかあったら気分変わるかなー?と思って」
そう言って渡されたのは色が落ちにくいティントグロスと可愛い手鏡。
「色味…似合うかな?」と控えめにきけば「控えめやけど綺麗やし、似合ってんで」と笑う彼に元気をもらって。気遣いで年の差なんかさらっと埋めてくれる。こんな風に大人びた意識はきっと私よりかっこいい。
こんなことなら梅雨も悪くないな〜なんて。
「まぁ、それつけて俺に会いに来てってことやけどな」
カモミールティー飲ませたかったな(ただの願望)
お化粧直しはいいんですけど、やっぱ湿気が多いとお化粧気になるし、リップは度々お直ししなきゃなので、そういう所に気づいちゃうのってツインかなぁって思いますね。
うん。なんかスムーズにやりそう。
「傘を…わすれました…」会社の入口でそう電話すると「はあ!?置き傘あるからええって言うてたん誰やねん!」「ロッカーにおいてると思ったの!!…先週使って持って帰っちゃった…」帰りを待とうかと言ってくれたシゲを、チームの残業だから時間かかるし、置き傘もあるから大丈夫なんていってしまった数時間前を後悔する。
「はぁ…ほんま、待っとけ、迎えに行く」
さすがに呆れさせてしまったけど、迎えに来てくれる優しさに嬉しくなる。というか…この展開は相合傘とか!?恥ずかしがり屋で素直になってはくれないシゲが傘をこちらに向けてくれるのはちょっと考えただけで見たい!
同期で入社から一緒に過ごしてきたシゲと付き合うことになったのは最近で、付き合ってから特に何か変わったかと言われたら、たまにこうして泊まるくらい。名前も、どこかで大毅と呼ぶのが恥ずかしい自分がいる。
でも、今日はわざわざ迎えに来てくれるし、ありがとうついでにいってみたら…どんな顔するかな。
ちょっと想像してにやつく頬を抑えていると
「何ニヤついとんねん、きしょいぞ」
迎えにきたシゲに見られてしまった。
「なんでもない!」そう言いながら駆け寄ると、ん、と渡されたのは私の分の傘。なーんだ、やっぱり相合傘はしてくれないか。「ありがと。……大毅」ちょっとだけ残念に思いつつ、傘を開きながら思い切って呼んだ名前に返事はなくて。「大毅?」振り向いた時に見えたのは口をおおったまま目をそらしている大毅だった。
ここで照れちゃうの…!?とこっちまで赤くなりそうになったところで、「いくで」と手を引かれる。…慌てて忘れてるかもしれないけど、ここは会社の目の前だ。
誰かに見られてたら明日なんていわれるか。
「傘さしてるからわかれへんやろ。それに、バレたらあかんことないし」
わたわたしてる私の耳にはっきり聞こえる言葉
「…俺がそうしたいだけやし」
不意打ちを不意打ちで返された気分
照れキャラの重岡くんを推したくなる気持ちと、動じない男前な重岡くんを推したい気持ちが喧嘩した。
「あーーーもう、雨嫌や!!沖縄行こ!」
馬鹿じゃないの。と、何を言い出すかと思えばそれは突拍子もなく、軽く一蹴して読んでいた雑誌に目を戻す。
梅雨がずれ込んで停滞したお陰で、ジメジメと7月まで続く雨に嫌気がさしてるのはわたしも同じ。
「天気もわりとまだ飛行機飛ぶって!!それに沖縄は晴れやで!」
「そういう問題じゃなくて…」明日からの二連休を家でまったり過ごす予定だった私には結構ハードな提案だ。
「絶対動いてパーーっと過ごした方が疲れ取れる!!!いこや!!」
いつもはわりと大人対応な照史くんが駄々をこねる。「あっくん。明日はゆっくり過ごそうよ、ね?」子供を宥めるみたいにしても、結局シュン…としてる顔を見れば耐えられなくて
「…わかった。その代わり弾丸ね?」
明日中に帰って明後日は絶対ゆっくり過ごしたい。
「よっしゃ!!!!」
いつも休みがあればスグに沖縄にダイビングしにいく彼にとって弾丸はお得意なんだろう。
意気揚々としてる姿はいいんだけど、照史くんがダイビングしてる間わたしどうすれば…そう思いつつ、行くと決まればわりとワクワクしてくる。
「うおーー!沖縄ーー!」
張り切って着いた先は「石垣島…」なんでわざわざ?という疑問はま、いいかなんて吹き飛ばして早速海に向かえば、梅雨明けした空気はとても澄んでいて最高だった。
「ほら、来てよかったやろ」
思わず笑顔になったところを、頭にポンッと手を載せられる。振り向いて「うん」と素直に言えば「ん」と買ってきたらしいアイスを渡される。
お昼すぎに着いたから遊べる時間はそんなにないけど、照史くんはダイビングに行かないらしい。「別に、お前とおる方が嬉しいのに行くわけない!」笑いながら言われると素直に嬉しくて二人で腰を下ろして見る海はとても穏やかだった。
のんびり海に入るでもなく、歩いたり貝殻をみたり足先だけつかったり、晴れと海を楽しんで。太陽が沈みだしたのをみて「そろそろ帰る?」ときくと「もーちょっと」と言う照史くんに「わかった」と言いつつ気持ちいい疲労感をのんびり癒す。
「あ、きた……見てみ」
そう言って指さす先の夕日に目を向けると「…わ…緑色…」沈みかけた太陽は緑色に光っていて
「グリーンフラッシュ、見たふたりは幸せになれるらしいで」
そういう横顔は照れもしないいつも通りの彼だった。
「ほなそろそろ帰ろか」
帰りたくなくなったのはこっちだった。
梅雨………どこいった…
雨自体嫌がりそう…と思ったら逃亡に。
グリーンフラッシュ、ハワイやグアムではわりと見ることが出来るらしいですが、日本で見るには小笠原諸島が見やすいらしい…
ちなみに石垣島で見れたらレアです(笑)
梅雨が伸びたおかげで書き終えたけど、危なかった…
次のテーマはわりと6月用だったんですけど、まぁ何だかんだ大丈夫そうなので、今月は週一だせたらいいなぁ、なんておもってます。
それでは!